Yemen

イエメンの気候は東側の砂漠地帯と西側の山岳地帯、更に紅海沿岸部で大きく異なります。砂漠地域では日中の日差しは強烈で、気温は40℃以上になることもあります。首都サナアのある西側は、標高3000m級の山々が連なる高地で、昼間は最高気温が20℃から30℃近くまで上がりますが、夜間や早朝はぐっと下がりその温度差は20℃以上になることも少なくありません。イエメン全域で空気は乾燥していて、雨季が二度訪れます。小雨季は3月から4月にかけて、大雨季は7月から9月にかけてです。ただ、小貝沿岸の地域は高温多湿で、年間を通して暑い日が続きます。

イエメンは厳格なイスラム教国家。女性は家族以外の男性には顔も見せてはならないため、全身黒づくめのアバヤと呼ばれる衣装を頭からすっぽり被り、目の部分以外は全て隠れる服装をしています。男性は頭にターバンを巻き、普段から腰にジャンビーアという刀をさしています。上は夏でも長袖の羽織ものに長ズボンか長いスカートを着用し、男性もノースリーブや短パンは避けましょう。夏は暑いとも思いますが、大変日差しが強いこの国では、むしろ半袖の方が日焼けで肌を痛める危険が大きいのもあります。また、女性はマナーと防犯を考慮して、頭にスカーフなど巻く事をお勧めします。

２０１５年３月以降，サウジアラビア等が主導するアラブ連合軍がイエメン政府の要請を受けて軍事介入し，２０２０年１月現在も，サヌア，サアダ，タイズ，マアリブ，ジョウフ，ハッジャ，シャブワ，ラヘジ，ホデイダ，ベイダ，サウジアラビア・イエメン国境地帯等で空爆や衝突が続いています。これらにより，民間人にも多数の死傷者が発生しています。
現在，イエメン全土に危険情報「レベル4：退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」を発出しています。イエメンへの渡航はどのような目的であれ止めてください。また，既に滞在している方は，直ちにイエメンから退避してください。

2015年2月15日をもって在イエメン日本国大使館は一時閉館しています。現在は，在サウジアラビア日本国大使館内に臨時事務所を設けていますが，イエメン国内に実館がないため充分な邦人援護体制をとることが困難です。

衛生環境が悪く，コレラ，ジフテリア，デング熱，マラリア等の感染症の発生と，感染症による死者が報告されています。